とりあえず入学

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それから数秒もしないうちに、教師が現れる。 「おーし、お前ら授業始めんぞ」 やる気の無い声と共に生徒が集まる。 「今日は魔武器の精製と使い魔契約をするぞ」 その言葉に僕は首を傾げる。 よくある話でも、転入初日に魔武器を作って使い魔と契約をするイベントがあるのは分かる。 しかし、それは転入先が1年である場合だ。 僕や神楽は2年。本来なら僕らだけ準備するはずなんだが? 「ねえエリス。魔武器や使い魔って1年でやったりしないの?」 神楽も疑問に思ったのか近くにいたカインを無視してカインの1つ隣のエリスに声をかけた。 「そうですね。昔は1年でやってはいましたが、使い魔の暴走とかを止めるためにまず1年で魔法をある程度修得するのが方針となり2年からになりました」 事情を聞いた神楽が納得すると教師が指を鳴らす。 すると青白い光を放つ石が現れる。 「お前ら。6人一組で各自始めろ」 そう言うと、・・・まぁ、分かる通りクラスメイト(主に女子)が神楽めがけて走ってくるわけだ。 「神楽君!私と組まない?」「一緒のグループでやりませんか?」「と、特別に私のグループに入れてあげないこともないわよ?」「俺らと一緒にや・ら・な・い・か?」「抜け駆けはずるいよ!神楽さん。私と組みませんか?」 ・・・何だ?このクラスにもやっぱりホモがいるのか。
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