とりあえず入学

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「僕なんかで良かったの?」 「お前以外いないだろ?」 「・・・そ」 そんなことを話しているうちにカイン達が集まってくる。 「オーイ!いきなりいなくなって驚いたぞ!」 「生徒が退いたってことは決まったの?」 「あぁ!6人目は御影だ!」 「よろしく」 御影と言う名前に一瞬、嫌な顔。もしくは気まずい顔をする。 「・・・やっぱり僕以外を入れなよ。入りたがっている人は多いんだから」 御影も気がついたのか輪の中から出ていこうとするので、俺は慌てて御影の腕を掴んだ。 「ちょっと待てって!」 「どうしたの?」 引き留めることに成功したが、御影の表情はみえない。 「俺らの所にいてくれよ」 「・・・」 御影は俺の背中後ろにいるカイン達を見渡す。 俺も釣られて後ろを振り向くが普段の顔。 「・・・僕の魔力量はたった500」 「「「!?」」」 「これは嘘じゃない。疑うならエリスさんや神楽に聞いてみなよ?」 御影の言葉に驚き、エリスを見る3人に対してエリスはゆっくり頷いた。 「使用できる魔法は闇魔法のみ。エリートだらけのこの教室に来たのはただ旦に人数に余裕があったのと、神楽と同じ所の出だからだよ」
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