とりあえず入学

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「お、おい」 俺が静止の声をかけるが御影は喋り続ける。 「僕は皆みたいに上級や中級魔法をポンポン射てるわけじゃないし、下級だってそんなに連射はできない」 「御影。止めろって」 「性格は普通より少し根暗。趣味は家事と1人でラノベ・・・読書。運動神経が良いわけでも頭が良いわけでもない。」 前髪で表情は分かりにくいが、御影はヘラヘラと喋るのを止めない。 「神楽とは仲が良いって言ってるけど、別に僕と仲良くしたからって神楽の好感度が上がるとかそんなことはないよ?だから僕をエリートメンバーにいれるかなんて考えなくても・・・」 「御影!」 俺はついに御影を怒鳴ってしまった。 ハッとして「・・・ごめん」と呟いた。 「・・・いやいや。別に謝らなくても良いよ?」 そう言ってカイン達にまた向き直る御影だって 「・・・とまぁ、僕の自己紹介になるよ。まぁ嫌なら断ってくれて良いから」 そう言ってカイン達の反応を待つ。 ・・・すると、 「カイン・カーネロイド。好きな食べ物は甘いものだ。宜しくたのむぜ?」 「・・・へえ」 「ルーン・アルマースですわ。好きなことは相手をいたぶる事ですわ」 「アイラ・カーカスだよ!可愛いもの。綺麗な物が好きだよ」 3人がこちらを見つめながらの自己紹介に御影は皆を見渡す。 「・・・そう。じゃあ、お言葉に甘えて皆の輪に入れてもらうよ。無論足を引っ張るかもしれないけどね?」
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