武器と使い魔

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「・・・ブイ(ピースサイン)」 「お疲れ。エリス」 ルルが消えると同時に水が魔方陣に呑み込まれる。 「次は私だね」 「がんばって」 アイラとエリスが入れ替わりでハイタッチを交わし、アイラが魔方陣に入る。 「・・・よし。よろしくお願いします」 パン!っと両頬を叩き、一礼する。 『我が名はアイラ・カーカス。我が声に応えたまえ』 アイラが唱えると魔方陣から風が吹き荒れる。 砂塵を撒き散らしながら中から1つの影が現れ、風がやむ頃に姿を現す。 「・・・此処?契約?・・・汝」 現れたのは両腕に翼がつき、腕と足が獣で他が人間。口元は布で隠されている。 「ハーピーか」 「レア度は?」 「マーメイド>ワイバーン>>ハーピー」 「普通って事?」 ルーンの言っていることを考えればそこそこな魔物みたいだが、 「いや、アイツは特別種だ」 「なにそれ?」 「特別種は本来なら持っていない力を持つ魔物ですわね」 「あれを見ろ」 神楽の指差す方を皆が見る。 「背中から腹にかけて緑の模様がついている。本来ならあんな模様がついているわけがない」 「ありゃあ、風の刻印か?」 「あら?バカでも分かるものなのね?」 「バカは余計だよ」
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