武器と使い魔

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クロウは数回羽ばたくと僕の肩にとまる。 「・・・あれ?帰らないの?」 「え?帰ってほしいの?」 意外な顔をされた。 「本来使い魔は呼ばれた場合、契約者の魔力を貰い、本来の力以上を発揮できる。逆を言ってしまえば契約者は使い魔がいるだけで魔力を消費し続ける。ここまではいいか?」 「まぁ分かるよ」 「そんでもって、それを利用して魔力を高める方法が使い魔を側に置くことだ。普段の生活が多少なり辛くはなるが魔力は少しずつだが増える」 「なるほど。つまりクロウは僕を心配してくれてるんだ」 「契約者が弱くて死んだなんて気分が悪いし、それにさっきの話から聞きたいことがちらほらとあるんだからよ」 「・・・まぁいいけど。その話は長くなりそうだし、後で説明するよ」 クロウを肩に乗せたまま神楽達のもとに戻る。 ・・・なるほど。確かに魔力をクロウに吸われて、クロウの重さで筋トレ。強くなっていきそうだ。
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