武器と使い魔

18/45
前へ
/828ページ
次へ
「御影君お疲れさま」 皆のもとに戻ると片手を挙げて待っていた。 「・・・うん」 手を挙げずに近づく。 「・・・その、残念だったな」 「残念?」 カインに視線を合わせれば複雑そうな顔をしている。 更によく見れば神楽を除く皆が同じ顔をしている。 「・・・その、ほら。使い魔が・・・その」 誰も視線を合わせようとしない。 あぁ、そう言うことか。 「その、元気出して」 「そ、そうだぜ!何も使い魔で決まるわけじゃないし。俺等は友達でいるから」 その言葉に僕は笑いかける。 「君達の言いたいことは分かったよ」 その言葉に、カイン達の顔が明るくなる。 「要するにこう言いたいんでしょ? ・・・速く死ねって」 そしてほら暗くなる。
/828ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5039人が本棚に入れています
本棚に追加