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「それに、君達はホッとしてるんでしょ?珍しい・強い使い魔と契約出来たことを」
「お前!なんだよその言い方!」
「おや?間違えた?」
カインに胸ぐらを掴まれる。
体格差で僕の首が上に絞まる。
「大間違いだ!」
「じゃあ聞かせてよ。君達は使い魔を呼ぶまでの間、使い魔に対して何を願ったの?」
「それは!」
「それはなんだい?」
首が絞まりながらもカインの顔を見る。
「強い使い魔が来てほしい?珍しい使い魔が来てほしい?格好いい使い魔が来てほしい?」
カインは僕を掴む手を離しはしないが、視線を合わせようとはしない。
「君は何を願ったの?もしかして全部?欲張りだね」
「違う!」
「グッ!」
カインに突き飛ばされ、地面に倒れる。
「俺はそんなことは願ってない!」
「じゃあ聞かせてよ?何を願ったの?」
立ち上がる僕の頭にクロウがとまる。
「召喚して安心して考え直した答えじゃなくて、召喚する前の必死に願った答えを」
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