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「・・・そんなにあいつの後が嫌なのか?」
ルーンのドSスマイルに引いているなか、肩にクロウがとまる。
「神楽は完璧すぎるんだよ。神楽の前だったらどんな努力も無駄に見えるよ」
神楽が魔方陣の前に立ち、意気込む。
「・・・そうだクロウ。使い魔イベントでメジャーなのがあるんだけどね」
「使い魔イベント?なんじゃそりゃ?」
「世界を救う勇者様に起きる大きな出来事。使い魔の召喚の日に2つあるんだ」
「1日に2つも大事があるのか。・・・勇者も大変だな」
クロウは余り興味が無さそうに見えるが僕は興味がありまくりだ。
「それで?その1つが何だって?」
「これから起きるのさ。・・・勇者の逆召喚」
「逆召喚?」
「本来なら使い魔は契約者に呼ばれて現れるけど、勇者の場合は使い魔となる者の所に連れていかれるんだ」
そんでもって、勇者は使い魔となりえる者と戦い勝利して契約を成立させる。
「よく見てて。おそらくだけど、神楽が一瞬だけ不自然にぶれるから」
「ふ~ん」
皆がワクワクと神楽を見ている中、神楽は詠唱を唱え、
「「・・・お!」」
一瞬だけ不自然にブレた。
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