武器と使い魔

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「本当だ。非常に分かりにくいけど不自然にブレたな」 おそらく他の人は気がついていないのだろうけど、注意深く見ていた僕達にはその些細なブレに気がつけた。 「まぁ、どうせ激しく戦った後、時間魔法とかで時間を合わせたのだろうけどね」 「それだけじゃないな。あいつ、魔力量を増加させて帰ってきた」 クロウの驚いた声に視線を向ける。 「あいつの中にある魔力の量は変わっていないが、あいつに溜めれる限界の魔力量が増加している。・・・強くなって帰ってきたのか」 「クロウ分かるの?」 「分かるって言うか。俺の細やかな固有スキルが生命探知。半径1kmにいる相手の寿命、魔力の量を知ることができる。だから、あいつの強さが分かった」 僕は素直に驚く。 「凄い。そんな力があるなんて」 「別に凄くない。俺と同じスキル持ちは他にもいるし、俺より広い範囲を知ることができる奴が基本多いんだよ」 「それでも凄いよ。寧ろ、1km以上知る必要もないし僕はクロウが使い魔で良かったよ」 「お、おぉ」 誉められたことが無かったのかクロウが少し照れ臭そうに羽で顔をこする。
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