武器と使い魔

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「クロウ。始まるよ」 すると神楽の前に光が収束する。 それは次第に大きくなり、やがて人の姿となる。 「・・・貴方がマスターか?」 出てきたのは女性。 髪は長く、光の角度で色が変わっていく。 服・・・と言うより鎧か。 女性は肩を露出させ動きやすさを重視した薄い鎧を身に付けていた。 「・・・ってか肩に腹、太股に短い布らしいスカートとかって。普通に服を着れば良いじゃん。それに、いきなりマスターって。主従関係できてるし」 神楽は目の前の女性に微笑みかけ、手を握る。 「僕は神楽。よろしく・・・えっと」 「我が名はレイナ。精霊王レイナ・マクスウェル」 レイナと言った女性は方膝をついて頭を下げる。 「『これから私は剣となり盾とならん』」 「そ、そんなかしこまらなくて良いから頭をあげてよ!」 予想外だったのか神楽は慌ててオロオロしだす。 そんな神楽を見てレイナはクスリと笑い神楽の手をとる。 「私は貴方と共に」 そう言って手の甲に唇を合わせて。
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