武器と使い魔

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「何やってんだ!!」 あの面倒くさがりの担任が怒鳴りながら逃げ惑う生徒を避難させる。 今現在の逃げる以外の行動をとっているのが、怯えて動けない禁忌を犯したアホ。アホを助けようと間に入る神楽達。 そして、使い魔召喚の結界内にいる僕とクロウ。 「何だお前は逃げないのか?」 「逃げる必要がないからね。死神の目的はあくまで禁忌を犯したアホを殺して魂を回収すること。んでそれを邪魔しようとする神楽を排除すること。立ちはだからない僕は対象外さ」 そう言うと、神楽が何かしら叫んで先程作った魔武器を掴み、死神に斬りかかる。 神楽を除く4人はアホを抱えてそのまま離脱する。 カインは手助けをしようとするが、足が震えて動けずにいた。 「僕らに被害が無い以上逃げる必要がないし、もし流れ弾が飛んできても、この結界なら一撃は耐えれるでしょ」 激しくぶつかり合う神楽と死神。 お互いが上級の魔法を連射し、辺りには小さなクレーターが出来ていた。 「それにしてもほぼ互角だなぁ。どっちが勝つんだ?」 「そりゃあ勇者の神楽でしょ。そんでもって死神を帰すか殺すかしてこの一件は終わりだよ」
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