とりあえず異世界

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「・・・ここどこだよ」 現実逃避を一旦止め辺りを見渡す。 「・・・森の中だよな」 自分が森の中にいることを理解(何処の森かは不明)。 「・・・鞄だけ」 装備、黒の学ラン。 持ち物、教科書、空の弁当箱、携帯、財布、ファンタジー物のラノベ。 「電波は・・・だめ。圏外」 携帯も何も役にたつものが見当たらない。 「・・・うん、オワタ!」 完全に諦めモードに入り、寝転びラノベを開き読書モードに「きゃああぁぁぁぁ!!」入れなかった。 「何この展開!」 咄嗟に起き上がり声のした方を向く。 「あっちから声が。・・・これって」 先程読もうとしたラノベを拾い上げる。 内容は主人公が異世界に飛ばされ、チート能力を持って世界を救う物語。 出だしはそう、 「森の中に響く女性の声」
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