5041人が本棚に入れています
本棚に追加
「・・・ここどこだよ」
現実逃避を一旦止め辺りを見渡す。
「・・・森の中だよな」
自分が森の中にいることを理解(何処の森かは不明)。
「・・・鞄だけ」
装備、黒の学ラン。
持ち物、教科書、空の弁当箱、携帯、財布、ファンタジー物のラノベ。
「電波は・・・だめ。圏外」
携帯も何も役にたつものが見当たらない。
「・・・うん、オワタ!」
完全に諦めモードに入り、寝転びラノベを開き読書モードに「きゃああぁぁぁぁ!!」入れなかった。
「何この展開!」
咄嗟に起き上がり声のした方を向く。
「あっちから声が。・・・これって」
先程読もうとしたラノベを拾い上げる。
内容は主人公が異世界に飛ばされ、チート能力を持って世界を救う物語。
出だしはそう、
「森の中に響く女性の声」
最初のコメントを投稿しよう!