武器と使い魔

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ーーーーー 「・・・成る程。つまり、御影と神楽って奴は別の世界の住人で、神楽は勇者として。御影はよく分からないが巻き込まれて(?)来たと」 「そんでもって、神楽は完全エリート系主人公だから勇者としての召喚。ヒロインのフラグに友達関係。最強魔武器に逆召喚と死神戦。全てが王道物語なんだよ」 食後、クロウには自分達が何者なのか。どういうやつなのか全てを説明した。 「・・・信じられない内容だけど辻褄は合うから否定は出来ない」 「まぁとりあえず、僕達は異世界人で神楽は勇者。僕はよくわからないからとりあえず傍観者でいるよ」 この事は皆には内緒だよ?っとクロウに簡単に口止めをすると、クロウは了承してくれる。 「・・・しかし、御影がそんなことを思っていたとはな。だから似てると言ったのか」 クロウは別の話題として僕の過去について話をしだす。 別段、僕の家は道場とか、何かしらの流派を教えているわけでもなく、ただの5人家族である。 両親は共働きだけど夜には帰ってくる。 後は1つ年上の姉と中学生の妹がいるぐらい。 別におかしな所は何もないのだが、僕の考え方とクロウの考え方は似ており、共感しあえた。 「まぁ、他人が何と言おうとも僕の人生は変わらないし変えれない。僕の人生の主人公は僕じゃないから」 クロウはそんな御影を見て少し笑い出す。 「俺より全然生きていないのにそんな考えに至るとは・・・面白い」 「僕は何にも面白くないんだけどね」 すると今度は大声で笑い出す。 「いいよ気に入った。見届けてやろうじゃないか?自分と似た考えの持ち主の一生を。どっちかがくたばるまで見届けてやるよ」 「ふふ。頼もしいパートナーだ」
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