秋良の独占欲

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うそ 本当は平等なんかじゃない 俺は南を縛り付けたいだけだ 出来ない事をしろって言って出来ないならこのままだからって縛り付けてるんだ 「酷い人だね、先輩って」 ゆらりと俺の前に立って 「本当、酷い人だよ」 手を伸ばしてゆっくりと俺の背中に回して抱き着いてきた 「僕に全部の判断をさせるつもり?好きじゃないって言ったら直ぐに別れるつもりなの?僕を引き止めたりしないの?」 「南の意思を優先したいから」 「ふーん…そんなに軽い気持ちなら僕は要らない」 背中に回されていた腕を解かれて俺の胸に手を宛たかと思えば ドン… そのまま突き飛ばされた 「おい南」 「ねぇ、本当に僕が好きなら縛り付けてよ…先輩が居ないと不安で不安で仕方がなくなるくらいまで依存させてよ」 南を依存させる…? 俺に…? こんなにも強気で勝気で、誰でも虜にしてしまうような南を…? 俺に依存させる… それが出来たなら俺はどれだけ幸せになれるだろうか 「僕が好きだって、僕が居ないとダメなんだって先輩も僕に依存してよ」 「俺はもうお前に依存してる…だから傍に居ろよ」 キツく南を抱き締めた
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