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南は基本休みの日は部屋から出ないのは知ってる
俺もそうだ
休みの日は部屋でダラダラしたい
でもそうなれば自ずと1日中ずっと南と同じ部屋にいる事になる
と、なれば俺は自分を抑え続ける自信がない
視界に入るだけで心臓の動きが速くなって、俺と同じシャンプーなのにその匂いにすら興奮する
ベッドは1つしかないから俺はソファで寝るくらいだ
同じベッドで寝たら絶対襲っちまう
嫌がる南をマーキングするみたいにしつこく何度も何度も抱いてしまう
『我慢するくらいなら同室になった意味ないでしょ、このヘタレ!グズ!』
水那に貶されて尚更落ち込んだ
そうだよ、俺はヘタレで根性なしだよ
いっそこのままここに泊めてもらおうかと座ったまま頭を抱えた
『あのさ、白雪だってそういうの分かってて同室承諾したんじゃないの?』
『そんなの分かんねぇだろ、ただ部屋と同居人が変わった程度にしか思ってねぇかも知れねぇじゃねぇか』
『チッ…仕方ないね、殴らないでよ?』
本当はこんな趣味無いんだけど…
そう呟いた水那は俺に寄ってきて…
『テメェぶっ殺す』
顔面目掛けて拳振り上げても避けられた
『ちゃんと前置きしたでしょ』
首に跡付けやがった
どうしよう…これでまた南に怒られる
いや、嫌われる…
俺、終わったわ
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