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やっと終わった体育祭
勝ち取った個人総合
全ては俺の自己満の為
ただただ南と一緒に居る時間を増やしたいっていう俺のワガママの為
業者によって俺の部屋に運ばれてくる南の部屋の荷物
どうせだからと家具も一式取り替えさせた
新しいタンス、ベッド、本棚や勉強机
まるまる一式
全て運び終わるのに30分と掛からなかった
さすがこの学園に雇われてる業者
淡々と運び来んでさっさと帰っていくのを南とソファに並んで座って見送った
そのままテレビをボー…っと眺めていれば
「先輩…」
「なに?」
体の向きを変えて俺を呼ぶ南を見つめ返すと
「さっきの続き、しませんか?」
唐突に誘うように目を細めて覗き込んでくる南に一瞬訳が分からなくて
「は?」
ただ目を見開いて記憶を辿ることしか出来なかった
「もしかして忘れました?あれだけ堂々と僕からキスしてあげたのに?」
その言葉で蘇ったのは体育祭の最後
南からのお預け
そう言えば終わったらゆっくり続きするって言ってたっけ…
南らしくない甘い誘いに夢と現実が混じったんだろうと思ってたのに、どうやらあれは現実だったようだ
「しなくていいならもう遠分ないからね、僕は気分屋だから」
「する!したい!」
南の返事を待つことなく、俺は南を抱き寄せて唇を塞いだ
それに抵抗するどころか俺の首の後に腕をまわす南に驚いた
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