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ある日、親友に呼び出された私、浅葱 優希。
その場所に行くと、私の親友である山吹 千尋が立っていた。
長い黒髪と白い肌、スレンダーな体型から溢れる女子オーラ。
誰もが羨む美人が、私の親友である。
「ゆーきー。遅いよー」
可愛らしい声と膨らませた頬に世界中の男は惚れてしまうだろう。
「ごめんごめん。話ってなに?わざわざ呼び出してさー」
私が答えると、千尋はにーと笑い、
「ずっと前から好きでした。よかったら、付き合ってください!」
と言って花が咲くような笑顔を見せた。
「はあ?」
私の間抜けな声が響く。
だって、千尋は女の子だし。
私は曲りなりにも女子だし。
何で?
「千尋、あなた…レズなの?」
私の問いかけに、千尋はお腹を抱えて笑った。
その姿ですらかわいく見える。
「優希ー。気付いてないの?私ー男だよ?」
さんざん笑ったあと、千尋は、私の手をスカートのなかに突っ込んだ。
女の子にはないはずのアレが、確かに存在していた。
「い…!いやああああ!!」
パニックになった私はいつの間にか千尋を投げ飛ばしていた。
男とは思えない、軽さだった。
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