第1章

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ある日、親友に呼び出された私、浅葱 優希。 その場所に行くと、私の親友である山吹 千尋が立っていた。 長い黒髪と白い肌、スレンダーな体型から溢れる女子オーラ。 誰もが羨む美人が、私の親友である。 「ゆーきー。遅いよー」 可愛らしい声と膨らませた頬に世界中の男は惚れてしまうだろう。 「ごめんごめん。話ってなに?わざわざ呼び出してさー」 私が答えると、千尋はにーと笑い、 「ずっと前から好きでした。よかったら、付き合ってください!」 と言って花が咲くような笑顔を見せた。 「はあ?」 私の間抜けな声が響く。 だって、千尋は女の子だし。 私は曲りなりにも女子だし。 何で? 「千尋、あなた…レズなの?」 私の問いかけに、千尋はお腹を抱えて笑った。 その姿ですらかわいく見える。 「優希ー。気付いてないの?私ー男だよ?」 さんざん笑ったあと、千尋は、私の手をスカートのなかに突っ込んだ。 女の子にはないはずのアレが、確かに存在していた。 「い…!いやああああ!!」 パニックになった私はいつの間にか千尋を投げ飛ばしていた。 男とは思えない、軽さだった。
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