師匠だけど飽きてきた

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ーーーsoga sideーーー いったいアイツは何者なんだ? 俺は盗賊のアジトの廊下を走りながら そんなことを考える 悪意のあるような奴には見えないが 普通魔方陣がない限り『強制転移』なんて 一人が限界だ。 なのにアイツは詠唱破棄で三十人も 『強制転移』させやがった。 もし他にもいたとしたらギルドマスター とか帝ぐらいの実力者たちだろ。 どちらにしろ規格外だ ソーガ「っと、ここを左だっけか。」 俺は進んできた廊下を左に曲がる 後は真っ直ぐって言ってたよな ってことはあの扉が盗賊の頭の部屋か ルイナもうすぐお前の敵とれるぜ ~~~~~~~~~ ソーガ「三匹目見っーけたっと!」 俺は森の中に身を潜め 獲物を目で追っていた 獲物は綺麗なオレンジ色 の羽を持った小鳥で 味はここの森で出る獲物の中じゃ 中々うまい方だ。 背中から弓を下ろし矢をつがえ 弓を引く、すると森の静寂のなかを ヒュンという音をたて小鳥に矢が飛んだ 矢尻は真っ直ぐと小鳥を狙い、やがて 小鳥は命を散らせ木の枝から矢と共に落ちた ソーガ「成功だな!」 あっ、結構な大声出しちまったから 周りの鳥が逃げていっちまった。 やっぱこういうところを ルイナは言うんだろうな でも、「頭のネジどころか中身全分 落っことししてじゃない?」ってのは 酷いだろ。 ソーガ「ま、三匹いれば足りるだろ」 先日狩りに来たばかりなのに今日きた 理由はルイナの誕生日プレゼントを この小鳥『エルメラ』の羽で作るためだ 去年は確か俺が手作りした『ヤマグマ』 の木彫りだったかな。 うん、そうだ渡した時微妙な顔された 記憶がはっきりとおもいだせる。 でも、今回はあんな微妙な顔はないだろ 『エルメラ』の羽で作った首飾りは 女子に大人気らしいしな まぁ、親父の知り合いの受け売りだけど 俺は『エルメラ』を回収して山小屋に 向かう。アイツにばれないよう山小屋で 作業して四日目だがダチに逆にバレる だろって言われた。 足場の悪い山道を登り山小屋を目指す 足場の悪いのは小さい頃から山に登って 来たため慣れっこだ。 山小屋の扉を開けて中に入る。 この山小屋は親父が昔建てたらしい。 暫く使っていなかったため汚れていたが きちんと掃除して、片付けた。
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