師匠だけど飽きてきた

10/15
前へ
/127ページ
次へ
ソーガ「それでもいいから! 生きて受け取ってくれよ!!。」 始めて自覚した。俺ルイナのこと 好きだったんだ……。 ルイナは一度目を開き、そう、と呟き 目を閉じた。 ソーガ「ルイナァァァアアア!!」 焼けてオレンジ色に染まった村は 夕焼けが沈んでも暗い空をオレンジ色に 染め続けていた。『エルメラ』のオレンジ 色の羽のように。 ~~~~~~~~~ あの日から1週間たった 村の奴等は村の復興をしていたり 未だ悲しみに打ちひしがれている奴もいた。俺もその中の一人だった。 あの日腕の中で永遠に目を閉じたルイナ に抱いた思いと、何も出来なかった自分の 無力さを嘆いていた。 気づくと今日もまたルイナの墓の前にいた 何度来てもルイナがこの世に居ないなんて 実感出来ない 俺は十字に飾られた『エルメラ』の羽で 出来た首飾りをそっと撫でる。 手触りの良い首飾りはルイナの栗色の髪を 思い出させる。 俺はその日ルイナを殺した奴への 復讐を誓った。 ~~~~~~~~~~ あの日ことを思うと拳に力が入る。 村の奴から聞いた話だとルイナの家に 入って言ったのは青髪の 奴一人だけだったらしい。 あの三十人の中には青髪の奴は一人も いなかった。 ここの頭がそいつである確率は高い。 漸くその扉までたどり着いた。 あの日と同じように扉を蹴り破る。
/127ページ

最初のコメントを投稿しよう!

142人が本棚に入れています
本棚に追加