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ソーガ「それでもいいから!
生きて受け取ってくれよ!!。」
始めて自覚した。俺ルイナのこと
好きだったんだ……。
ルイナは一度目を開き、そう、と呟き
目を閉じた。
ソーガ「ルイナァァァアアア!!」
焼けてオレンジ色に染まった村は
夕焼けが沈んでも暗い空をオレンジ色に
染め続けていた。『エルメラ』のオレンジ
色の羽のように。
~~~~~~~~~
あの日から1週間たった
村の奴等は村の復興をしていたり
未だ悲しみに打ちひしがれている奴もいた。俺もその中の一人だった。
あの日腕の中で永遠に目を閉じたルイナ
に抱いた思いと、何も出来なかった自分の
無力さを嘆いていた。
気づくと今日もまたルイナの墓の前にいた
何度来てもルイナがこの世に居ないなんて
実感出来ない
俺は十字に飾られた『エルメラ』の羽で
出来た首飾りをそっと撫でる。
手触りの良い首飾りはルイナの栗色の髪を
思い出させる。
俺はその日ルイナを殺した奴への
復讐を誓った。
~~~~~~~~~~
あの日ことを思うと拳に力が入る。
村の奴から聞いた話だとルイナの家に
入って言ったのは青髪の
奴一人だけだったらしい。
あの三十人の中には青髪の奴は一人も
いなかった。
ここの頭がそいつである確率は高い。
漸くその扉までたどり着いた。
あの日と同じように扉を蹴り破る。
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