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お兄ちゃんはズルイ。
僕には座敷童子と遊ばずに、人間と遊べと言うくせに、
自分は天使と友達だ。
天使、黒井 典史(くろい てんし)
僕は、典史兄ちゃんと呼んでいる。
本当に綺麗な天使で、
庭の鯉なんて、
エサもやらないのに典史兄ちゃんが近寄ると、
皆寄ってくるくらいだ。
典史兄ちゃんは、
普段はキラキラした光の羽を背負っているが、
羽を実体化してと頼むと、ふかふかの羽にしてくれる。
ふかふかの羽を布団にして、
昼寝をしたら最高の気分になる。
羽があって、
どうやって生活しているのか不思議に思っていたら、
この羽は典史兄ちゃんのことが心から好きで、
大切だと思っている人にしか見えないと最近分かった。
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