第三章 大好き

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 母さんも気が付いて泣いていた。 どうして平気だと言うのだろう。 いつも、平気だ大丈夫だと、 人を助けたのに傷だらけで、 必死で頑張っているのに、感謝もされなかったりする。  典史兄ちゃんは、 たまに感謝されたりすると、本当に嬉しいから、 それでいいと言うけれど、 僕は悲しい。  僕は典史兄ちゃんを、 大切に大切にしてあげたい。 「典史兄ちゃん、ハンバーグ食べる?」
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