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「行かないよ。
又、遊園地に迷子の幽霊が出るとか何かだろ。
俺は、霊が見えないし霊の声も聞こえない」
霊能力者をやっているけど、
典史兄ちゃんは霊感がない。
「じゃ、デートで」
「又、騙して現地まで連れて行こうとかするなよ」
ケンカばかりしているのに、
よく一緒に出掛けてゆく。
「座敷童子の館というのが出来たのだけど、
パワースポットで人気。
本当の座敷童子らしいぞ」
典史兄ちゃんが深いため息を吐いた。
「害が無いなら、放っておけ」
霊にだって色々ある。
座敷童子に、
どうして座敷童子になったのかを聞いたら、
大切で守りたい存在のため、
頑張ろうと思っていたらなっていたと言っていた。
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