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母はそれが、
すごく可笑しいらしい。
母だけじゃなく、
時折、寺に来る人も、
ギョッとして固まっている。
宗教が違うと誰かが言っていた、
何かの対立なのか?とか、典史兄ちゃんも色々大変らしい。
「ボクも寺に行ってくる、それからおやつ」
僕は寺に走って行った。
寺の大広間には、人が集まって、
父の説法を聞いていた。
邪魔にならないように、
そっと襖を開けて、兄ちゃんを探す。
窓の傍に、
寄りかかり眠っている兄ちゃんと、
兄ちゃんに寄りかかって眠っている典史兄ちゃんを見つけた。
典史兄ちゃん、
夜中まで霊能力者や占い師で働いているし、
日中は高校生なのだから、
くたくただ。
だから、父も眠ってしまっても、
怒れないのだろう。
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