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でも、そっと近寄って見て分かった。
ここは陽だまりのように、柔らかく輝いていて、
皆、
たぶん見守っていたのだ。
優しい時間は、永遠じゃないけど、
見ていて幸せになれる。
僕もここで眠りたい。
兄ちゃんによりかかる典史兄ちゃんは、
本当に兄ちゃんを信頼していて、
穏やかに眠っている。
兄ちゃんは、ファンクラブがあるというから、
多分かっこいいのだろう。
でも、典史兄ちゃんは、
近寄ってはいけない感じもする綺麗な、
すごく綺麗な人だ。
典史兄ちゃんのこの真っ白な羽を見てしまうと、
自分の色の汚れが分かってしまう。
遠くから見ているといいけど、
近くで見たら、怖いと思うと母さんは言っていた。
だから、
典史ちゃんはいつも一人ぼっちで生きてきたのよねと。
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