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僕なら、典史兄ちゃんを一人ぼっちになってしない。
絶対にしない。
典史兄ちゃんは、人間を汚いなんて思わない。
僕は、典史兄ちゃんを、
怖いなんて思わない。
だから、
僕が典史兄ちゃんを守れるようになるまで待っていてね。
でも、兄ちゃんを睨む。
今、悔しいけど、
典史兄ちゃんを守っているのが兄ちゃんだ。
「一穂?」
典史兄ちゃんが、目を開いた。
「あ、眠っていたか…」
羽がゆっくりと伸びる、
三人は軽く包める大きな羽だけど、
壁をすり抜ける。
「どうした?一穂」
金色みたいな典史兄ちゃんの目は、
キラキラとしていて、僕は抱き付いていた。
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