第一章 天使と過ごす

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 僕なら、典史兄ちゃんを一人ぼっちになってしない。 絶対にしない。  典史兄ちゃんは、人間を汚いなんて思わない。 僕は、典史兄ちゃんを、 怖いなんて思わない。  だから、 僕が典史兄ちゃんを守れるようになるまで待っていてね。  でも、兄ちゃんを睨む。 今、悔しいけど、 典史兄ちゃんを守っているのが兄ちゃんだ。 「一穂?」  典史兄ちゃんが、目を開いた。 「あ、眠っていたか…」  羽がゆっくりと伸びる、 三人は軽く包める大きな羽だけど、 壁をすり抜ける。 「どうした?一穂」  金色みたいな典史兄ちゃんの目は、 キラキラとしていて、僕は抱き付いていた。
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