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「透!良かった……良かった……」
母は僕を抱きしめ涙を流す。すると怖い顔をした警察のおじさんが僕に「馬鹿なマネはもうやめろ。」と小さく叱った。
何故だか分からない。僕は涙が溢れた。
「……ぬいぐるみ捨てられて、首吊り自殺しようだなんて……子供なのに物騒なことやりますよね。」
「そうだな……生きてたことがキセキみたいだ。もしかしたらーー」
ったく、良い歳こいてガキみたいな妄想してるな俺……
「えっ?先輩、もしかしたらの次なんすか?」
「何でもねーよ!」
良い友達を持ったもんだな小僧。
その刑事は透の隣に置いてあった新品のくまのぬいぐるみを見て微笑んだ。
……うん!だって僕たち親友だもん!
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