明日の空の色

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 そしてーー話を終えて自由時間になる。先生が教室からでて「星夜」「光也」「鈴美」の三人は空の机の回りにたつ。 「鈴美。本当に鈴美だよな」 「うん。国外で治療を終えて帰って来たよ」 「心配したんだぜ」 「勿論、私も。会えて嬉しいよ」 「空」「鈴美」「光也」「星夜」と久しく四人で話をしていた。  誰もがまだ鈴美は、治療で帰れないと思っていた。だが、目の前に姿を表していた。  三人は鈴美が帰ってきて喜んでいた。まだ帰ってこないと思っていたから。 「あれから二年……鈴美も、成長したな」 「うん。でも、皆も成長したね」  四人は久しくそれぞれ顔を見る。 「確かに成長はしたけど、かわらないこともあるよ」 「かわらないこと?」  空は鈴美の言葉を聞いて、首をかしげて言葉を言い返す。 「うん。気持ちとか」 「……」  皆は四人は久しく会って話したいこと聞きたいことを口にしていた。  そしてーー四時。学校の授業の終わる時間。  四人は授業を終えて、玄関にいると思ったが、玄関には鈴美と星夜の二人しかいなかった。 外靴をはいて足を止めているところを見ると、空と光也を待っているのであろう。 「ねぇ鈴美」 「んっ?」 「『かわらないこともある』……空が好きってこと?」 「うん。星夜もだよね」  真剣に言う星夜にたいして、笑顔で言う鈴美。  すると、鈴美の笑顔を一目、星夜も笑顔を見せた。
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