Never say never

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「俺、空ならなんでもいいよ?」 「じゃあ女の子っぽくなるようにがんばってもいいじゃない」 「それとこれとは話が別だ」 「なんで別になるのっ?」 なんていう話をひたすら続ける。 ちょっとケンカ越しにもなったりする。 それでも腹減ったとなったら、一緒に買い物にいって、空が何かを作ってくれる。 一緒に食べたあとは、空に勉強させて、さっきの話は中断。 どうしても話さないといけない話でもない。 勉強はどうしてもしないといけない。 俺のために空にやらせている。 こんな毎日が来年にはきてほしい。 空とずっと一緒にいられる毎日。 「ねぇ」 「ん?なに?ここの部分はこの言葉に繋がるから、訳すと…」 「勉強飽きた」 「だめ。するの。で、これは助動詞じゃないから…」 「飽きたっ。飽きた飽きた飽きたーっ」 「集中力きれすぎ。1時間しかたってない。せめて2時間がんばって休憩で。休憩したらまだ時間あるから1時間くらい」 「今休憩したいっ」 「じゃ、後半に2時間な」 「…学校の授業のほうが楽」 「話、聞き流しているだけで終わるからだろ。大学いったら通用しないぞ。黒板ほとんど使わない先生もいて、話を聞いていないとテスト範囲もわからないし。数学だとひたすら黒板に方程式と計算書くだけとかいう先生もいるし。高校の先生は親切だ」 「大学いくのやめようかな。フリーターでいいかも」 「だめ。空の親はそれだと俺と暮らすの認めてくれそうにないからだめ。 はい。無駄なお喋りやめて、このページの問題やって。このへんの問題のポイントはここな」 俺は空に勉強させようとがんばっている。 空は俺にやめさせようというのか、つんつんと俺をつついてくる。 それでだめなら、べたべたしてくる。 それでもだめなら、俺が襲われる。 「空っ」 「えっちしよー。しよしよしよー」 「スケベ女」 「しよしよしよしよー。りっくん、ここが好きだよね?こっちも…」 キスされまくって襲われまくって、勉強は中断。 俺がしても意味がない。 空に全身に愛撫されて、俺も完全に勉強教える気もなくなる。 もう教えてやらない。 そんなふうに思っても。 時間がたつと、またやらせないとと思う。
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