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でも何にせよ、告白のことは謝らなければならない。
あれは忘れてくれ、と。
お願いしなければならない……。
そう考えると、温まっていた指先が、急に氷のように冷たくなって来る。
……言わなきゃ。
そしてもう、潮時かもしれない。
やって来たのだ、この妙な関係を終える時が。
覚悟を決めて、口を開こうとした。
「……ッ」
ギュッと力強く抱きしめられ、一瞬時が止まったように感じられた。
何、どういうこと?
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