エピローグ

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「――ンッ……ァ、…ッ」 暗く、冷たい部屋の中に私の甘い声が響き、私たち二人の狭い空間に熱い吐息がこもる。 「菫…」 少し掠れた声で私の名前を呼ぶ彼への愛しさで、涙が溢れる。 「は、ぁ…柾紀さんっ……ッ」 激しくなる律動。 頭が空っぽになってしまいそう。 「……好き、……ッ、好きです、柾紀さん…」 ずっと閉じ込めていた言葉。 「…俺も、好きだ」 泣きそうな顔で、でも微笑みながら彼は私の耳元でそう囁いた――……。
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