エピローグ

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――重怠い身体を優しく包まれる。 「……大丈夫?」 柾紀さんが心配そうな顔で私を見下ろす。 「ん…、なんとか」 そう呟いて、私は柾紀さんにしがみつく。 「ごめん」 柾紀さんは幾度となくそう呟いた。 「も…、大丈夫です」 誰かを傷つけずには叶えられない、そんな恋だった。 でも今はもう、そんなこと考えたくない。
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