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隣に柾紀さんがいる喜びを噛みしめていたい。
「ごめんはもう、いいです…」
「うん」
「その代わり、好きって言ってください…」
「うん…」
自分でもこんな恥ずかしいセリフがよく言えたものだと感心してしまった。
「菫、ずっと…ずっと好きだった…」
まぶたが重くなってきて、視界がぼやけてきた。
「私も…ずっと好きでした…」
今までで一番幸せな気持ちで、私は目を閉じた。
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