5人が本棚に入れています
本棚に追加
3本目の映画を見終わったとき、アリエスが言った。
「まだ着かないのかしら?」
アリエスは窓の外を眺め、時計と見比べる。
「そうだな、そろそろだと思うんだが。少しコックピットを見てくるよ。」
ジムは大きなソファーから腰を上げ、伸びをしながら向かう。
ダイニングに差し掛かった所で、コックピット前扉の赤いランプの点滅に気付いた。
恐る恐るその扉を開く。
ジムが目にした物、それは、赤い光に包まれたコックピットだった。
「・・・なんだ!?」
思わず大声を出してしまった。
「ジム~?どうかしたの~?」
アリエスの言葉はジムの頭を通らない。
ジムはメインディスプレイの表記を凝視し、眉をひそめた。
”エンジン一時停止:データ破損によるError\SS\304\Jim\data\.None”
最初のコメントを投稿しよう!