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フィステリア帝国の一般ギルド。
木製の建物に樽椅子などよくある感じの建物だ。
そこに金髪の少年がいる。
オッドアイで目立つ容姿。
その少年は、皇女の婚約者で名前はリーク・リデス。
幼い頃から貧乏で早くからギルドで稼ぎ始めたためAランクの位をもつ。
夢は玉の輿。
強いものだけ見合いリストに入るのだが、たまたま彼女に気に入られて婚約者候補になった。
今日はその彼女に会っていた。
『ワカナ、今日も可愛いね』
リークが微笑んだ彼女が婚約者のワカナ。
リークとしては今のところ、ただの金蔓だが正室にあがるべく精一杯尽くしてる。
「うん。」
『あのさ、これ貰ってくれない?』
渡したのはモルタバイト鉱石で
加工処理を行った超レアな陣杖。ストックである。
ロッドの先に刃先がついている。
彼女はそれを見て目を輝かせた。
「ありがとー!性能めっちゃいい!作るの大変だったんじゃない?」
『まあね』
実は採取などは簡単に出来ててスロットの多い武器を手に入れるのは時間がかかったが熟練度的にはそうでもない。
要は対して手間はかからなかったが、嘘をつきそう言ったらしい。
「そっか!じゃあ、私もなにかあげるね!」
『無理しなくていいよー』
笑顔で言う彼女に対して、敢えて控えめな発言をするが本当は貰いたい。
「そうだね。今日は品が少ないし。あんま貢ぐと母様に怒られるし。」
彼女はしゅんっとし、諦めた。
ぇえええ
リークは内心ではショックを受けたが
『気にしてないからー。元気だして!』
微笑して誤魔化した。
「うん。」
彼女が少し微笑むとつかさずほっぺにちゅーした。
彼女は照れた。計算通りだった。
このように、尽くすことで彼女の中の一番になるはずだと思っている。
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