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また前回と同じところで待ち合わせした。
今日も彼女のほうが僕より先に来ていた。
『またせちゃったね。』
「ううん。そんなに待ってないよ」
僕がおどけて言うと彼女は微笑した。
「で、今日は何処にいくの?」
『今日は、前回のお返しに僕の行きつけのバーにでも』
この世界では15が成人です。
そして、夕方にそこに向かった。
外見も中身も普通のバーだった。
悪く言えば有りがちな
よく言えば親しみ安い感じの。
『僕はいつものカクテルで、ワカナはカシスオレンジでいいよね?』
「うん」
やがて来たお酒を軽く飲んだのだが
僕は意識が遠退いた。
リークは酒に弱い。
記憶が飛ぶので学習しない。
『ワカナー…ワカナは僕の事好きだよね?』
急にどうしたこの子とワカナが思うほどの急変だった。
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