第1章

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私はルイ。 トオヤマルイ。 フルネームだ。 仮名じゃない。 ちょっと忙しいふつうの女性だ。 恋人今までなし。 告白されたこともない。 理想が高すぎるのだろうか。 てか、フツーの男の子っていないのかね・・・。ほんと。 なーんて考えてたのはもう10年前。 私が彼と出会ったのがそのとき。 いまはちょっと・・・。そのなんとなく思い出したかっただけ。 私のふつうの人生はとにかく変わってしまった。 良かったこと、なのかな・・・。 でも前を向かなきゃ。 あなたにおこられちゃうから・・・。 私は疲れていた。 毎日毎日仕事だらけ。 恋人も生まれてこの方できたことがない。 友達と会うにも職業柄休みが合わない。 いつまでも実家に寄生するわけにもいかないし。 ほんともううんざり。 いっそ死んだほうが楽になるのかな。 あーでもまだ新作でるまで時間あるし、あの小説の続き気になるし。 というか月末ライブだし・・・。 あ、てかサユリがライブ来れないんだっけ・・・。 誰か代わりの人誘うにも、マイナーすぎて、だれもわかんないし。 あーだる。 もう寝よっと。 風が冷たくなってきた11月の終わり。 私は社会人2年目に突入していた。 仕事は忙しいし、ストレスがとにかくたまる。 恋人にも甘えられないし。 というかそろそろアラサーだし。 もうちょっと大人な女性にならなきゃなのかな・・・。 でも、よくわかんない。 出会いとかないしさ。 合コン言ったって、ほんとつまんない。 お金返してほしいよ・・・。 私の働いたお金・・・。 とりあえず、明日の休みは映画見て、買い物しよーっと! あ、そういえばサユリが引っ越したからそのお祝いにもいかないと・・・! うーん、なんだかんだ楽しいからいっか・・・。 そういえばサユリから合コンに誘われてたんだっけ。 合コンていうか、同級生の仲良いメンツで飲むからこないって感じだったっけか。 そういえば、サユリ最近何してるんだろ。 なんか妙に元気というか、良い女になった気がするんだけど・・・。 彼氏でもできたのかな・・・。
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