第1章

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精神的にとはよく言ったものである。 牢に繋がれて以来、柊羽はほぼ休む時間を与えられず凌辱されていた。 相手はあの長浜義昭が多かったが、他の人間も現れた。 「んっ・・・ああ・・・」 必要以上に胸の突起を口と指を使って弄られ、柊羽は身体を捩って悶えた。 「あれから五日は経ちましたよ。そろそろ、我々の人形になる覚悟はできましたか?」 義昭が手を止めることなく訊いてくる。 「だ・・・誰が、人形なんかに・・・」 快感に耐えながらも、柊羽は反抗することを忘れない。 柊羽は裏業界では、そこそこ名の知られた暗殺者だ。その理由は金ではなく暗殺対象が本当に消すべきかを考えて動くところにある。 一応名門大学を卒業している柊羽は、世界のバランスについては理解している。 ところが、革命同盟は見境がない。自分達のためなら世界大戦を引き起こすことにも躊躇いがない。 そんな組織の人形なんかになったら、何をさせられるか解ったものではない。 「やっ・・・」 いきなり秘蕾に指を入れられ、柊羽は思わず声を上げた。 「随分と解れたものですね。さっきの男のものが残っていますよ。掻き出してあげましょう」 丁寧な口調が恐怖心を煽る。たしかに、ただの拷問ではこうは思わなかっただろう。 「やだ・・・」 中に残った精液を、いやらしく義昭は掻き出す。 指の動きがダイレクトに伝わってくる。 「貴方は暗殺に美学を持っているようですが、所詮は殺人者。今まで何人手掛けましたか?そして、それを全て正しいと言い切れますか?」 義昭は淡々と柊羽に訊ねる。 「貴方はここに連れてこられた時のことを覚えていませんよね。それは、暗殺依頼をしてきた、あの清廉潔白な政治家が我々の駒だからですよ。貴方との会食の席で、一服盛ってもらいました」 その言葉に、柊羽は今までで一番悔しさを覚えた。 どんなことにも耐えられる自信があったが、自分が信じていたものが揺らぐのは辛かった。 「あっ・・・」 指が三本に増え、負担が一気にくる。 しかも、義昭はわざときつくしている。気持ちいい部分には全く触れない。 「所詮、貴方はすでにただ利用されている存在なんですよ」 畳掛けるように、義昭は言葉を紡ぐ。 けれども、柊羽は気力で屈する気持ちにはなれなかった。
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