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「ほんなら、みんな揃った言うことで、仕事始めの景気づけに乾杯や」
「とはいえ、甘酒ですけどね」
ホームズさんはお猪口に甘酒を注いで、皆に手渡した。
「どうぞ」
とお猪口を差し出してくれる。
漆黒の着流しが、とてもよく似合っていて、なんだか艶っぽくてドキドキしてしまった。
「あ、ありがとうございます」
そっと受け取って、目を伏せた。
「武史、清貴、葵さん。
また、今年もよろしゅうに。乾杯!」
お猪口を掲げたオーナーに、
「乾杯!」
私たちも続いてお猪口を掲げて、コクリと飲み干した。
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