第一章 『春を待ちわびて』

4/70
前へ
/330ページ
次へ
本日は、着物出勤。 分かっていたことでも、圧倒されてしまう。 オーナーは明るいグレーの着物で、店長は藍色。 そしてホームズさんは、漆黒。 「あ、あけましておめでとうございます」 って、この正月の挨拶は、元日に既に交わしているんだけど。 「それにしても、お正月は着物着用義務なんて、さすが『蔵』ですよね。 さすがというのか、皆さんとてもよくお似合です」 そう、祇園祭の時は『浴衣着用』を命じられたっけ。
/330ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18319人が本棚に入れています
本棚に追加