31人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
しかしそんな麿でも、今はどうしても、アソコスキー先生にお願いしたいことがあるでおじゃる。
どうしても、どうしても…
普段のダダスーツから勝負用ダダスーツ(セレモニー用)に着替え、アソコスキー先生の分身(シモの毛)が入ったお守りを片手に“シャイな麿”は封印でおじゃる。
校舎中を探し求め、やっと先生を発見!
麿はアソコスキー先生めがけ、一日に一度しか使えないバジリスクダッシュで追ったでおじゃる。
アソコスキー先生は今日はピンクのさくらんぼ柄のヘアーバンドでキリリとキメて萌える~
またレトロファッションがお好きでおじゃるから、試着時に余分な袖を引きちぎったと言うデニムジャケットを素肌にダンディに羽織り、同じくその場で引きちぎったジーンズの短パン姿で男らしく歩いているでおじゃる。
逞しくも見事な腹筋と超人レベルの大腿部を惜しげもなく披露しておられるから、麿はみんなが悩殺されて血迷った行動に出ないか、いつも気が気でないでおじゃる。
「アソコスキー先生ぇ~」
“ビュッ”
決死の乙女チック戦法で可愛く肩に手を置いた瞬間、一瞬で飛び十字に入られ、きれいに肘関節をキメられ倒されたでおじゃる。
しかも、履いておられた愛車(ローラースケート)が麿の顔を走る見事さ。
「OH!ソーリー…イナリ先生ダッタネ。気配ヲ消スノガ上手イネ!マタ某国ガ放ッタ殺シ屋カト勘違イシテシマッタネ」
「こちらこそいきなりすまなかったでおじゃる。麿は頑丈ゆえ平気でおじゃる。たかだか後頭部をぶつけた程度。絶壁が治ったでおじゃる」
3.2秒くらい記憶が飛んだでおじゃるが…
最初のコメントを投稿しよう!