動き出す熱情

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「あ!蘭様こんにちは!!」 校舎内を見廻りしていると、俺の親衛隊の子が前から歩いてきた。ちなみにこの子は、以前交流会で植樹の案を出してくれた園芸部の子だ。 この子なら花の事を知ってるかもしれないな。 そう思い、俺は花のことを知らないか尋ねてみた。 「クリスマスの夜にしか咲かない花...ですか?うーん...そういう噂は聞いたことがありますけど...」 やはり知らないか... 「そういえば...」 ふと思い出したように顔を上げる。 「うちの部の先輩の先輩が、その花を好きな人に贈って恋人になった...というのを聞いたような気がします。」 結構近くに居るもんだな...情報を持ってるやつ。 「場所は暗くて分からなかったらしいんですけど...綺麗な湖があったそうです。その湖の側でひっそりと咲いていたと先輩は聞いたそうです。」 「湖...」 「でも夜に森の中に入るのは怖いし、何処に湖があるか分からないから、先輩も興味はあったけど行くのは止めたそうです。」 「ありがとう。君のお陰で助かったよ。」 一礼するとその子は花の世話があるからと行ってしまった。 それにしても... 湖って、俺が新歓の時に見つけたあの湖か? いや、この広い敷地だ。もしかしたら彼処以外に湖があるのかもしれない。
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