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それでも、足りない…
全然足りない……!
「んっ、んっ、はぁ……あっ…」
ジャクシルの指はもっと長くて、大きくて……!
指を曲げて感じる部分をいくら刺激してみても、わたしの手を操る魔術師にはかなわない。
焦らされている――遠くて届かない奥が疼いて疼いて仕方ないのに、彼は決して触れてはくれない。
「やぁっ、やだ、触って……」
耐えがたい熱情に羞恥心は綺麗に吹き飛んでしまっていた。
自然とこぼれる熱い涙がはらはらと流れ、息が荒くなる…
秘めやかな箇所を責め立てる幇助をするようにわたしの右手を包むジャクシルの大きな手に、遊んでいた左手を重ね、動きを止めたジャクシルの手を溢れる愛の源へと誘導する。
「届かないの…!」
甘えるように熱っぽく囁くわたしは、どうかしているのかもしれなかった。
「 これが欲しいのか?
ふふ、なんだ……独りでする姿を眺めて愉しもうとしていたのだが」
わたしが焦らされておかしくなるまで待っていたくせに……!
浮かべる笑みは実に魅力的な天使そのもので、実にたちが悪かった。
「そう睨むな。
障害があって塞き止められるほど、解放された時の快楽は大きくなるものだ」
彼はそう締め括ると、わたしの手からするんと脱け出し、待ちわびて花びらをひくつかせるそこをつうっと撫でた。
燃えたぎるような熱い吐息が寒々しい夜風に上がると、彼はわたしに大腿を大きく広げるように言った。
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