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とろとろの甘い蜜でテラテラと艶の膜を張っているシーツは肌に触れると冷たく、わたしはふるりと震えた。
わたしの背に感じる彼の息遣いが心無しか熱く荒くなっている気がする。
後ろから伸びる彼の無骨ながらも質量の大きな褐色の指が、ぷっくりと熟れた襞に触れた瞬間、甘い刺激が待っていたかのように全身を蝕む。
「ん……は……ぁ、あぁっ」
堪らず漏らした喘ぎに彼はくっと小さく笑って、遠慮がちに触れていた二本の指の力を強め、狭壁を押し広げた。
夜気に晒される敏感な部分がひくひくと誘うように動いてしまい、すうすうするソコの肉欲を知られてしまったことで恥ずかしくなったわたしは、きゅっと瞳を閉じた。
「求めているのか……ふふ、可愛いぞチル」
そんな言葉が熱い吐息となって耳元に吹きかけられ、焦らされている言葉に苛立ったわたしは彼の腕の端っこをきゅっと握った。
指で押し広げられたことで隠れていた果実が顔を見せると、揉みほぐすようにねっとりとソコを指の腹で捏ねられ、湧き上がる愉悦にわたしは抑えきれない声を漏らしてしまう。
「んっ、あぁ……あぁん」
自然と動いてしまう脚は、もっと先の行為を求めて疼きを訴える。
もう一方の彼の手がゆらゆらうごめく膨らみの一つに伸び、円を描くように揉みしたがれると、足の付け根に感じる快感がより一層質量を増して感じられ、もっと更なる高みを感じようとした腰がひとりでに動いてしまう。
気持ちよくなりたい、全身が彼の全てを欲していた。
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