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俺は訳あってこの学園に編入してきた。
「うわー...でか。無駄にでか...」
目の前に聳える門を見上げて思わず声が出た
「てか誰もいないし...登っちゃって良いってことだよな?」
少しだけ助走をつけて駆け出し、一気に3メートルはある門を登った
んでよく下も見ないで降りたら...いたんだよ人が!
「うわっ!!ちょっ!そこの人退いて!!」
いやいや、呑気に上を向いてないで早く退いて!ってもう無理だわ
ぶつかる!そう思い強く目を閉じた
だけど訪れるはずの痛みが一向に来ず、恐る恐る目を開くと、
「大丈夫ですか?突然空から人が降ってくるから吃驚しました」
そう呑気に話す人に何故かお姫様抱っこされていた
さすがに恥ずかしいから降ろしてもらうと何故か残念そうにされたが意味不明だ
「申し遅れました。私はこの学園の副会長をしています、遠野渚と申します」
と貼り付けたような笑みで言ってきたから思わず、
「その嘘臭い笑い方止めたら?」
なんて言ってしまった
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