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ーーコンコン…
「悠希様、お連れしてまいりました。」
「あぁ、ご苦労様。入っていいよ。」
ーーガチャッ
扉を瀬戸さんに開けてもらい、グンッと薫に手を引かれながら中に入った。
「やぁ、2人共よく来たね。」
目の前のデスクに学園の理事長『二ノ宮 悠希』さんが、何故か執事の格好をして立っていた。
「また何か新しい遊びですか?姉さんはどこに隠れているんですか?」
あれ?薫?これスルーなの?
「動くな」
音もなく背後に立たれ、首元に何か冷たいものがあてられ…
たかと思いきや、
「ゆきちゃん!薫との初夜はどうだった?」
・・・・初夜?
「姉さん、まだだよ。これからゆっくり解していくところだから、結果報告は事情の後でね。」
・・・薫まで何言っちゃってるの?
「とりあえず君達のクラスは隣の建物にあるよ。こんな時期で勉強や生活に慣れるまで時間がかかるかもしれないから、いつでも此処に来ていいからね。」
なんだろう?マトモな人は、みな執事なのかな。
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