第1章

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僕は何処からきて何処に行くのだろう。 気がつけばこの町にいた。 毎日、同じ場所を散歩する。 近くの商店街だ。 蕎麦屋のおばさんに挨拶をすると、 何時も何かくれる 今日は魚のお刺身だ。 おばさんはマグロの赤身だと言っていた。 飲み物は何時も決まっている。 白色の飲み物。 おばさんはミルクだと言っていた。 「栄養つけて大きくなるんだよ」 何時もそう言って頭を撫でてくれる 僕はこのおばさんが大好きだ。 だから、ご飯を食べ終わっても 暫くはおばさんと一緒にいる。 おばさんは一方的に話をしている。 僕はそれを聞いている。 僕はこの人といると安心する。 ずっとここに居たい。 だけどお客がくると、 おばさんは忙しくなり僕は相手されなくなる。 それが分かると僕は店を出る 出口でおばさんに挨拶をすると おばさんは 「また、明日おいで!待ってるよ」 と言ってくれる。 お礼を言って僕はお客さんが開けた扉から店を出た。 今日のマグロの赤身が美味しかったので 明日もマグロの赤身が食べたい 僕はそう思った。 お腹も満たされたので何時も場所で 休憩をしようと次の場所へ歩いた 。
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