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…どうしたんだろう、急に教頭先生に呼び出されて……
私は真面目な顔をした教頭先生に応接室に呼び出されていったあかりのことが気になっていた。
しばらくすると、あかりと教頭先生が応接室から出てきた。
あかりは何事もなかったかのように自分の机のある席に座ると、私の方を見てにこっと微笑む。
「…………」
あかりは自分の机の上の教材を整えると再び立ち上がった。
「…一之宮先生、もしかしていつもの日向ぼっこですか?」
「…はい」
「ご一緒してもいいですか?」
「ええ」
あかりの返事を確認すると、私はあかりと一緒に中庭へ向かった。
★★★★★
「…あかり、さっき応接室で教頭先生と何を話してたんだい?」
「私の体の具合のことです。教頭先生、ああ見えてかなりの心配性で……私のこと子供扱いして、困っちゃいますよね。」
ふふっと笑うあかりを見て、ほっと胸を撫で下ろす。
「あかり、今日も家に来てくれる…?」
「はい。できたら帰りにどこかで待ち合わせをして、塩谷先生と一緒にスーパーへ行って夕飯の買い出しをしたいです。」
「なんだか、そういうことしていると、塩谷先生と夫婦になったみたいに思えて幸せな気持ちになれるんです。」
「私もだよ。じゃあ、今日は私の家の最寄りの駅で待ち合わせしよう。」
「はい」
あかりは嬉しそうに笑う。
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