才能の限界

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「え~えと、それ私にそうだんする?」 私は率直素直に発言するので、たまに相手を泣かせることがある。 そんな私に相談とは… 「わかってますってめぐさんが冷徹ってことぐらい。 けど、わたし気休めとか社交辞令みたいのとかの聞きたいわけじゃないんで。 めぐさんに聞いたんです。」 うぅ…冷徹かぁ そこまで、悪くいうかね普通 「そう、じゃあその冷徹さんからアドバイス。 咲良は才能がない、これからいくら頑張ってもいまの水準から抜け出すことは無理。 努力でどうにかなるとかそんなことないしね。だって才能がある連中が同じように頑張ってんだもん、それ以上に頑張るとか。 怪我するってね。」 すこし顔をしかめる咲良。 「まあ、そんなことは百も承知なんだろうけど。 で、なにを頑張るかね。 タイムを伸ばすとか?」 「それは、もう頭打ちです。中二から伸びてません。 身長も…」 ありゃ、それはもうだめだ。
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