素敵な写真

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梨佐はその時のテンションで人が変わるほどようなやつだ。今は、アゲアゲらしい。   その様子を見て笑う雨宮。 みんないつもより楽しそうだ。 稲荷神社までの道のりはなんの問題も起こらずにたどりついた。 「お~すごい豪華だねぇ。赤!金!  あ!あっちにおみくじあるよ!ひいてくる!」 梨佐は翼を引きずっておみくじのところにすっ飛んで行く。 「お参りも済ませてないのに…まあいいか。 稲荷神社って有名だけどあんまり詳しく知らないなぁ。」 健斗は苦笑いで彼女たちを見守る。 「ここ、伏見稲荷が総本殿。穀物とか食べ物の神様が祭られてるから、五穀豊穣とかのご利益があるんじゃないかな。 あと、やっぱり有名なのが狐とたくさんの赤い鳥居だね。」 雨宮はそういいつつ携帯のカメラを近くの狐の狛犬?に向けシャッターを切る。 俺も、鞄から一眼レフカメラを取りだす。 「ちょっと、写真撮りたいんだけどいいか?」 俺がそう聞くと健斗はうなずいて。 「写真部としてはこういうところ撮っときたいべな。 いいよ、俺ら梨佐たちとその辺見てるから撮ってきな。」 と、言う。 「15分したらここから移動して千本鳥居見に行くから、15分後にそこの本殿前で待ち合わせね。」 雨宮はそうつけ加え、健斗の腕をひっつかみ本殿にお参りに行く。 俺もした方がいいのだろうけど、あいつらカップルの中に入りたくはなかったので後にして写真を撮ることにする。 荘厳な本殿や狐の狛犬、それらを含めた風景を取っていく。 天気に恵まれたのでなかなかいい写真が撮れた。 「…けどなんか違うよなぁ。」
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