ある日のこと

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今日の練習メニューは学校の外へ出てのジョギング。ほかの部員は先に出ていってしまっている。 俺と雨宮は練習着にすぐ着替えて、走り出す。 のちに聞いた話だと、顔を真っ赤にした佐藤教諭がグランドにある俺らの部室に押しかけていたらしい。 「お前何やったのさ。」 俺は雨宮に事の顛末をうかがう。 「私はなにもやってないよ。 まあ、こっからは愚痴なんだけどさ―――。」 雨宮はその身に起きた不幸を語り始めた 私さー一週間前に自転車パクられたんだよね。 で、その自転車二日前にあったコンビニ強盗の時に使われてさ。犯人が乗り捨ててったのが運のつきで、私に疑惑がいったの。 まあ、身長が全くちがかったのと警察に自転車の件相談してたから、すぐ疑惑は晴れたんだけど。 それなのにさ、佐藤が私の事呼び出して。「お前が不注意で盗られた自転車が犯罪に使われたんだぞ」って激おこ。 不注意って私ちゃんと鍵かけてたんだよ? って、言ったんだけど、「どうせ付属の鍵しかかけてなかったんだろ」って言い返してきてさ。 コンビニよるのにわざわざチェーンキーまでかけるわけないじゃん。先生かけます?って言い返したら。またヒスって、それとこれは別だだの超理論かましてきてさ。 で、キレて出たってわけ。 雨宮の話は以上。 なんとも踏んだり蹴ったりだ。
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